頭痛には、脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎などのような生命に支障をきたす頭痛(二次性頭痛)以外に、片頭痛のように慢性的におこる頭痛(一次性頭痛)もあります。問診や診察を詳細に行い、その上で脳CT、脳MRIなどの検査が必要と思われる場合は、近隣の病院に紹介いたします。頭痛でお悩みの方は、当院にご相談下さい。
片頭痛には、次のような特徴があります。
- ●頭の片側または両側(後頭部が痛むこともある)がズキンズキンと脈打つように痛む
- ●目の前がチカチカしたり、音に過敏になるなどの前兆がみられることがある
- ●月に1~2回程度から多い時は、週に1~2回起こす事がある
- ●痛みが数時間でおさまる場合もあれば、数日間続く場合もある
- ●一旦、痛みだすと仕事が手につかなくなったり、吐き気や嘔吐を伴うこともある
- ●女性に多く、月経に伴っておこすことがある
- ●家族に頭痛持ちの人がいるとおこりやすい
上記のような症状が一つでもある方は片頭痛の可能性があります。
院長である私も長年、頭痛で悩んでおりました。しかし、最初は片頭痛とは分からずに経過しておりました。勤務医時代のとき片頭痛の症状が強い時には、仕事 が手につかなくなる時があり、本当につらかった記憶があります。その後、帝京大学神経内科に入局後、上司に片頭痛と診断されて、片頭痛薬を服用する事によ り、やっと頭痛のコントロールが出来るようになりました。このように長年、頭痛に困っている方の中には、片頭痛の方が含まれている可能性があります。そう いった方の症状を少しでも軽く出来るようお役に立ちたいと思います。
- ●鎮痛薬
- ●トリプタン系薬剤
片頭痛の治療としては、痛みが軽ければ一般的な鎮痛薬で痛みが軽快する事もあります。しかし、鎮痛薬で効果がなければ、トリプタン製剤を使用します。トリプタン製剤が全ての片頭痛の方に効くとは限りませんが、この薬のおかげで多くの方の片頭痛のコントロールが出来るようになりました。頭痛の頻度の多い場合は漢方薬なども補助として使用し少しでも頭痛を軽減する事を目指します。
睡眠不足、睡眠のとりすぎ、お酒(ワインなど)やチョコレートなどが誘因になる方もいますので気をつけましょう。
市販の頭痛薬を長期に多く服用すると薬が効きにくくなったり薬剤誘発性頭痛を引き起こす可能性があり服用には注意が必要です。
頭部を圧迫されるような重い痛み。肩こりなどを伴うことが多くあります。
片目のあたりがえぐられるような激痛。1回の頭痛時間は30~60分程ですが、一度発症すると1~2ヵ月ほどの間、頻発しておきます。